現在、ありがたいことに多数のGAS案件に恵まれている私です。
そんな私の実体験をもとに、Google Apps Scriptを副業にした時のノウハウについて書いていきたいと思います。
・GASは副業として成り立つのか?
・一体どのくらい稼げるのか?
・稼げるようになるにはどうすればいいのか?
そういった疑問が解消できるような記事になっております。
前提条件
これから書いていくことには、以下の前提条件があります。
私自身のスキルセット
GASを扱うようになってから、(おそらく)8年ぐらいにはなっているでしょうか。。
また、普段はWebアプリケーションのフロントエンドエンジニアを生業としているので、
HTML / CSS / JavaScriptの知識はもちろんのこと、一般的なネットワーク関連の知識やセキュリティ周りの基礎的な素養は持ち合わせています。
働く時間
副業という位置付けなので、多い時でも1日3時間。
週10時間程度の稼働を想定しています。
どのくらい稼げるか
端的に申し上げますと、
多い時で 15万円程度 / 月
少ない時でも 3万円程度 / 月
ぐらいにはなっています。
稼ぐ方法
その副業収入の発生源は以下の2つになっています。
クラウドソーシング
GASで稼ぐには王道の道だと思います。
今や、クラウドソーシングのサービスは数多く存在しますが、
私は主に「クラウドワークス」を使っています。
クラウドワークスのおすすめポイント
・GAS案件が常に結構ある
・スマホのアプリもあって使いやすい(案件検索・クライアントとのメッセージやりとりなど)
・契約成立〜報酬発生までの道のりがわかりやすいので、操作につまづかない
GAS Stand
こちらは、2021年にサービスが開始された「GASアプリ売買マーケット」です。
スプレッドシートやフォームなどでのGASを含んだツールを商品として登録し、誰かに買ってもらえることで、利益を得ることができます。
私自身も多数商品を出品しています(よかったら買ってやってください)
GAS Standのおすすめポイント
・Googleアカウントで認証すれば、すぐに会員登録できる
・出品の方法がとても単純でわかりやすい
・案件で得た知識を、商品として流用できる
稼げるようになるまでの道のり
ここからは、私が思うGASで稼げるようになるまでの道のりを書いていきます。
大きく分けて、以下のステップがあると私自身は思っています。
- Google Workspaceへの深い理解
- GASの習得
- 実績の獲得
- 案件で得た知識を商品に
Google Workspaceへの深い理解
まずはGASの勉強を始めなきゃ、という感じになりそうですが、まずその前にやることがあります。
それは「Google Workspaceを用いた業務を支援する能力」を身につけることです。
GAS自体がGoogle Workspaceのアプリケーションと密な関係にあるため、上記のような能力がなければ、有用なGASを作り出すことは難しいと思います。
特に、スプレッドシートに関しては、案件も豊富にあるので、
まずは「スプレッドシートについては何でも聞いてくれ」ぐらい言えれば(根拠のない自信でも)まずはいいと思います笑
GASの習得
ここからはGASを学んでいく方法について書いていきます。
ネット記事での入門
「GAS 入門」とググればいろんなサイトが出てきます。
お好みのサイトを発掘してくださいね。
書籍で勉強する場合
私は掌田津耶乃さんに大変お世話になったので、その方の書籍は推したいですが、ちょっと出版が古いですね。
GAS界隈では高橋宣成さんという方も有名と思います。
「いつも隣にITのお仕事」というサイトも運営されていて、そこにもGAS記事が大量にあります。私もめちゃくちゃお世話になっております。
隣ITの記事では「ユースケースに沿ったGASの使い方」を丁寧に説明されている印象があり、とても実践的なものが多いです。
そんな方が書いた本だから、きっといいものです。(という私は中身読んだことないですが、、)
教材が欲しい場合
しっかりと学びたい人には、しっかりとしたカリキュラムが組まれている教材もありだと思います。
GAS Standを運営している「テックジム」では、なんと月額22,000円という破格の値段で教材を提供してくれています。
詳細は以下のリンクからどうぞ。
ちなみに、私の場合
私がどのようにGASを身につけていったかというと、、もうあまり思い出せないですね笑
と言っていたら元も子もないので、思い出しつつ書きます。
私の場合は、もともとJavaScriptの知識があったので、GASにはすんなり入り込めました。ので、HTML、CSS、JavaScriptを学ぶことは、もしかしたら案外近道かもですね(本当にそうか、、?)
また、業務でスプレッドシートを用いた業務改善スクリプトを書いて欲しいという依頼をいただくこともあったので、
四苦八苦してGASを覚えながら業務改善ツールを作ったことが、いい経験になったのではないかと思います。
私の時代は、掌田津耶乃さんが無料でGASの入門記事を書いてくださっていたような気がしていて、「GAS 〇〇(やりたいこと)」とググると大抵そこの入門記事にヒットしてました。
それはそれは、大変お世話になった記憶があります。今は見つからないですが、まだあるのかな、、、?
あとは、「勉強会 GAS」などでググると、GASに関する勉強会(有志による開催)が結構無料で行われていたりします。
昨今はリモートでの開催も多く、参加もしやすいのではないかと思います。
勉強しながら、エンジニアと交流もできるので、この勉強方法もおすすめです。(私も若い頃はよく勉強会に行っていました)
実績の獲得
知識をつけたあとは、クラウドソーシング上で、いろんな案件に営業をかけましょう。
少し単価が低いものもあるかもしれません。ですが「実績の1件」を買うと思って飛び込むのもありかと思います。
(労働に対する対価が悪い案件を見極めるのも、ひとつの経験値だと思います)
そうした実績一つ一つが信頼となり、より単価の高い案件を獲得できる確率が上がってきます。
目の前の案件に、真摯に向き合いましょう。
案件で得た知識を商品に
・あの処理とこの処理を組み合わせたら便利そうかも、、?
・あの案件のツールをもう少し汎用的にしたら、誰でも使えるよな、、?
みたいなアイディアが浮かんできたら占めたものです。
どんな小さなツールでもいいので、アイディアはツールにして必ず形にしましょう。大事な資産になります。
作ったツールはGAS Standに出品するのがおすすめです。
(注)クライアントがいる案件のコードの流用は、所有権や知的財産的な権利の話もあると思うので、協議した上で商品化した方がいいと思います。
おわりに
GASでの副業について書いてみました。
スキルさえ身につけば、月に数万円程度は稼ぐことが可能になります。
しかしながら、GASの知識だけではなく Google Workspace での業務をより効率化するための改善提案スキルも必要で、
稼げるようなレベルになるには少し時間が必要とも思いました。
現場からは以上です。